個人事業主の確定申告のやり方【完全ガイド:必要書類から提出まで】

個人事業主の確定申告のやり方【完全ガイド:必要書類から提出まで】
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個人事業主の確定申告のやり方
【完全ガイド:必要書類から提出まで】

初めて確定申告する個人事業主・フリーランスに向けて、必要書類の準備から申告書の書き方・e-Taxでの提出までを完全ガイド。2026年の最新税制改正(基礎控除引上げ・特定親族特別控除新設)も反映。この記事を読めば自力で申告できます。

🏆 結論:7ステップで完了。e-Tax+青色申告で65万円控除が最有利

個人事業主の確定申告は「①申告必要性の判定 ②帳簿付けと集計 ③必要書類の準備 ④申告書の作成 ⑤提出 ⑥納税 ⑦保存」の7ステップ。e-Tax+電子帳簿保存で65万円の青色申告特別控除が受けられ、最も節税効果が高くなります。2026年(令和7年分)の申告期間は2月16日〜3月16日です。

## 確定申告とは何か?個人事業主が知るべき基礎 確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの所得と、それに対する所得税を計算して税務署に申告・納税する手続きです。会社員のように源泉徴収・年末調整で完結しないため、個人事業主は自分で申告する必要があります。 ### 個人事業主が確定申告をする3つの目的
目的 内容
①所得税の確定1年間の所得を計算して納めるべき所得税額を確定
②住民税・国保への連携税務署経由で市区町村に情報伝達。住民税・国保料の計算根拠
③所得証明の確保住宅ローン・融資・保育園入園等の申請に使う公的所得証明
### 確定申告が必要な人・不要な人

📋 確定申告が必要な個人事業主

  • 事業所得(売上 − 必要経費)が48万円超の個人事業主・フリーランス
  • 給与収入と事業所得の合計が一定額を超える兼業者
  • 不動産所得・配当所得・退職所得等が一定額以上ある人
  • 給与収入が2,000万円超の会社員
  • 2か所以上から給与を受けている人
  • 副業の所得が20万円超の会社員

📢 2025年分(令和7年)からの主要改正点

①基礎控除が段階制で引き上げ(48万円→最高95万円) ②給与所得控除の最低保障額が65万円に引き上げ ③扶養・配偶者控除の所得要件が58万円以下に見直し ④特定親族特別控除(3〜63万円・19〜22歳の子等が対象)が新設 ⑤勤労学生控除の所得要件が85万円以下に見直し

## 確定申告の期限とスケジュール 2026年(令和7年分)の確定申告期間は、2026年2月16日(月)〜3月16日(月)です。e-Taxは1月5日から受付を開始しています。
手続き 期間
所得税・復興特別所得税の確定申告2026年2月16日〜3月16日
所得税の納付3月16日まで(口座振替は4月20日前後)
消費税・地方消費税の申告2026年2月16日〜3月31日(火)
贈与税の申告2026年2月2日〜3月16日
還付申告(義務なしの人)2026年1月1日から5年間

参考: 国税庁「【申告が間違っていた場合】」

## 確定申告7ステップ全体像 確定申告の全体フローを7ステップで整理します。各ステップの詳細は後述します。
ステップ 作業内容 所要時間目安
①申告必要性の判定自分が申告対象か確認10分
②帳簿付けと集計売上・経費の集計、年末作業10〜30時間(通年作業の集大成)
③必要書類の準備本人確認・控除証明書の収集2〜3時間
④申告書の作成確定申告書等作成コーナーで入力3〜5時間
⑤提出e-Tax/郵送/窓口で提出30分〜1時間
⑥納税確定した税額を納付10分
⑦保存控え・帳簿・領収書の保管30分
## 【ステップ①】青色申告と白色申告のどちらを選ぶか 個人事業主の確定申告には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。事前に「青色申告承認申請書」を提出していれば青色申告が可能です。 ### 青色申告 vs 白色申告の比較
項目 青色申告 白色申告
事前申請青色申告承認申請書(必須)不要
特別控除最大65万円なし
記帳方式複式簿記(65万/55万) or 単式(10万)単式簿記
提出書類青色申告決算書(損益+貸借)収支内訳書
専従者給与家族への給与全額経費化可能配偶者86万円・他50万円まで
赤字繰越3年間繰越可能不可
少額減価償却特例年300万円まで30万円未満を一括費用化不可
### 青色申告65万円控除の要件 青色申告で最大65万円の特別控除を受けるには、以下のすべての要件を満たす必要があります。

🧮 65万円控除の3要件

①複式簿記での記帳(会計ソフト利用でクリア)
②貸借対照表+損益計算書を申告書に添付
③e-Taxでの電子申告 OR 電子帳簿保存(これがないと55万円に減額)

💡 青色申告の詳細

青色申告の事前申請方法は「青色申告の申請方法と承認申請書の書き方」、白色からの切替は「白色申告から青色申告に切り替える方法」で詳しく解説しています。

## 【ステップ②】帳簿付けと年末集計 確定申告の準備は1月から12月までの帳簿付けが基本。年末に駆け込みで作業すると経費漏れが発生します。 ### 通年で行う基本記帳
記帳タイミング 作業内容
日次領収書をスマホ撮影してクラウドに保存
週次クラウド会計の自動取込み内容を確認・科目修正
月次月末に試算表をチェック・経費漏れを発掘
年末棚卸・減価償却計算・家事按分の最終調整
### 年末必須作業4項目
作業 内容
①棚卸12月31日時点の在庫を実地カウント・帳簿と一致確認
②減価償却計算10万円以上の固定資産を耐用年数で按分
③家事按分の確定家賃・電気代・通信費の事業使用割合を確定
④売掛・買掛の整理12月分の請求書発行・入金照合
## 【ステップ③】必要書類の準備 確定申告の必要書類を3カテゴリに整理します。 ### A.全員必須の書類
書類 入手先
マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)市区町村役場
確定申告書国税庁HP・税務署・確定申告書等作成コーナー
青色申告決算書 or 収支内訳書国税庁HP・確定申告書等作成コーナー
事業用銀行口座の通帳手元保管
還付金受取用の銀行口座情報通帳・キャッシュカード
### B.事業所得の証明書類
書類 用途
売上台帳・請求書(発行控)売上の証明
領収書・レシート・請求書(受領)経費の証明
クレジットカード明細事業用支払の証明
支払調書(受領分)源泉徴収済み報酬の証明
源泉徴収票(給与所得もある場合)給与所得の合算用
### C.各種控除の証明書類
控除の種類 必要書類
社会保険料控除国民年金保険料控除証明書・国民健康保険納付証明書
生命保険料控除保険会社発行の控除証明書
地震保険料控除保険会社発行の控除証明書
医療費控除医療費控除の明細書・医療費通知
寄附金控除(ふるさと納税)寄附金受領証明書
小規模企業共済等掛金控除小規模企業共済・iDeCoの控除証明書
住宅ローン控除(初年度)借入金年末残高証明書・登記事項証明書・売買契約書
特定親族特別控除(2025年新設)19〜22歳の親族の所得証明

💡 必要書類の詳細チェックリスト

対象者別(個人事業主・副業会社員・年金受給者)の必要書類詳細は「確定申告の必要書類リスト」で網羅しています。

## 【ステップ④】申告書の作成方法【3つの選択肢】 確定申告書を作成する方法は3つあります。
作成方法 特徴 向いている人
①確定申告書等作成コーナー国税庁の無料WEBツール初めての個人事業主・副業会社員
②会計ソフトfreee・マネーフォワード・弥生等通年で記帳している事業者
③手書き紙の申告書に手書きで記入PC操作が苦手な高齢者など少数派
### 確定申告書等作成コーナーの使い方(基本フロー) 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」が初心者には最もおすすめです。基本フロー: 1. 国税庁HPから「確定申告書等作成コーナー」にアクセス 2. 「作成開始」をクリック 3. 提出方法を選択(e-Tax/印刷して提出) 4. 「所得税」を選択 5. 質問形式で順番に回答していく 6. 売上・経費・控除を入力 7. 計算結果を確認して送信(または印刷)

⚠️ データ保存のリスク

確定申告書等作成コーナーは入力データをサイト上に保存できないため、作業途中で必ずローカルにダウンロード保存してください。通信エラーで最初からやり直しになるリスクがあります。

💡 e-Tax手順の詳細

e-Taxの画面付き詳細手順は「e-Tax(電子申告)の確定申告のやり方」、スマホ完結の手順は「マイナンバーカードを使った確定申告の方法」で解説しています。

## 【ステップ⑤】3つの提出方法と選び方 確定申告書の提出方法は3つ。e-Tax提出が最有利です。
提出方法 必要なもの メリット デメリット
①e-Taxマイナンバーカード+読取対応スマホ/PC65万円控除可・還付早い・24時間マイナンバーカード必須
②郵送印刷した申告書・封筒・切手税務署に行かなくてよい青色申告は55万円控除に減額
③税務署窓口印刷した申告書不明点を職員に質問可能確定申告期は混雑・55万円控除に減額

📢 ID・パスワード方式の新規発行停止

e-TaxのID・パスワード方式は2025年9月末で新規発行が停止されました。2025年10月以降にe-Taxを新たに利用する人は、原則としてマイナンバーカードでの申告になります。既にID・パスワードを発行済みの人は引き続き利用可能です。

💡 郵送提出の詳細

郵送での提出方法・封筒の書き方・控えの取り方は「確定申告書を郵送で提出する方法」で詳しく解説しています。

## 【ステップ⑥】納税方法【6つの選択肢】 確定した所得税の納税方法は以下の6つから選べます。
納税方法 納期限 手数料
①口座振替4月20日前後無料
②e-Taxダイレクト納付即時または指定日無料
③クレジットカード3月16日まで納付額に応じて手数料
④コンビニ納付(QR)3月16日まで無料(30万円以下)
⑤スマホ決済(Pay系)3月16日まで無料(30万円以下)
⑥税務署・銀行窓口3月16日まで無料

🧮 おすすめは口座振替

納期限が約1ヶ月先送りされる(3月16日→4月20日前後)上、手数料無料。「資金繰り猶予」と「納付忘れ防止」の両方を実現できます。事前に「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」を税務署に提出しておく必要があります。

## 【ステップ⑦】控え・帳簿・領収書の保存 申告完了後、書類の保存も重要な義務です。法定保存期間は以下の通り。
書類 青色申告 白色申告
帳簿7年7年
決算関係書類7年5年
領収書・請求書7年(前々年所得300万円以下は5年)5年
電子取引データ7年(電子帳簿保存法)7年(電子帳簿保存法)

💡 控えを紛失したら

控えを紛失した場合の再発行手続きは「確定申告の控えを紛失した場合の再発行手続き」で詳しく解説しています。

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## 個人事業主の確定申告でよくある10のミス 実務で頻繁に見かけるミスをまとめました。事前に確認することで余計なペナルティを回避できます。
ミス 対策
①売上計上の期ズレ(12月分を翌年計上)発生主義で12月分は当年計上
②家事按分なしで全額経費家賃・電気代・通信費は事業使用分のみ
③減価償却の計算誤り10万円以上は耐用年数で按分
④インボイスの登録番号誤記取引先の登録番号を国税庁公表サイトで確認
⑤社会保険料控除の申告漏れ国民年金・国保の控除証明書を保管
⑥源泉徴収票の合算漏れ兼業会社員は給与所得も合算申告
⑦消費税の課税区分の誤り海外取引・非課税取引は要注意
⑧専従者給与の二重控除青色専従者は配偶者控除の対象外
⑨副業所得の申告漏れ20万円超は申告必須
⑩マイナンバーの記入漏れ本人・扶養親族全員のマイナンバー必須
## 自分でやる vs 税理士に依頼する判断基準 確定申告を自分でやるか、税理士に依頼するかの判断軸を整理します。
判断軸 自分でOK 税理士推奨
売上規模300万円以下500万円以上
取引先数10社以下20社以上
記帳経験2年以上初めて
青色申告の希望10万円控除でOK65万円控除を狙う
消費税免税事業者課税事業者(売上1,000万超 or インボイス登録)
時間的余裕休日に時間を作れる本業多忙で時間なし

💡 税理士費用の相場

個人事業主の確定申告代行は、売上規模や記帳代行の有無で5万円〜30万円程度。詳細な費用比較は「確定申告の丸投げ料金ガイド」をご覧ください。

## よくある質問(FAQ)
確定申告をしないとどうなりますか
無申告加算税(本税の15〜30%)+延滞税(年2.4〜8.7%)が課されます。さらに青色申告特別控除が10万円に減額されたり、3期連続無申告で青色申告承認が取り消されたりします。詳細は「確定申告を忘れた場合のペナルティ完全ガイド」を参照してください。
事業所得が48万円以下なら確定申告は不要ですか
所得税の確定申告は不要です(基礎控除48万円以下のため)。ただし住民税の申告は別途必要な場合があります。また、源泉徴収されている取引(原稿料・講演料等)があれば、還付を受けるために確定申告すると有利です。
2025年分から基礎控除はいくらになりますか
合計所得金額に応じて段階的に引き上げられました。所得2,400万円以下で48万円→58万円、合計所得132万円以下なら最大95万円まで引き上げ。詳細は確定申告書等作成コーナーで自動計算されます。
特定親族特別控除とは何ですか
2025年分から新設された控除で、19〜22歳の親族(子供等)の所得状況に応じて3万〜63万円が控除されます。従来の扶養控除の対象外だった「所得が58万円〜123万円の範囲の親族」も控除対象になりました。
確定申告は税務署に行かないと提出できませんか
いいえ、e-Tax(電子申告)・郵送のいずれでも提出可能です。最もおすすめはe-Taxで、青色申告65万円控除の要件にもなっています。マイナンバーカードがあれば自宅から完結します。
e-Taxを利用するのに費用はかかりますか
e-Tax自体は無料で利用できます。マイナンバーカードがあれば追加費用は発生しません。スマホ読み取り対応機種なら、マイナンバーカードリーダー(2,000〜5,000円程度)も不要です。
青色申告の事前申請を忘れたら今年は青色申告できませんか
原則として、その年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を提出していなければ、その年は白色申告になります。新規開業の場合は開業日から2ヶ月以内なら間に合います。来年から青色申告したい場合は、今年の3月15日までに申請を忘れずに行いましょう。
確定申告書AとBの違いは何ですか
2022年分(令和4年分)以降、申告書AとBの区分は廃止されました。現在は1種類の申告書(旧B様式相当)に統一されています。詳細は「確定申告書AとBの違いと選び方」を参照してください。
確定申告ドットコムに依頼するメリットは何ですか
①固定料金49,800円〜で追加料金なし ②全国オンライン対応 ③確定申告の最新制度を反映した正確な申告 ④税理士が監修するため65万円控除を確実に取得 ⑤過去申告書のPDFを永続保管。自分でやる手間と税理士費用のバランスを最適化できます。

📋 まとめ

  • 個人事業主の確定申告は7ステップで完了する
  • 2026年(令和7年分)の申告期間は2月16日〜3月16日
  • e-Tax+青色申告で最大65万円控除が最有利
  • 2025年分から基礎控除引上げ・特定親族特別控除新設に注意
  • ID・パスワード方式は新規発行停止。マイナンバーカードが必要
  • 納税は口座振替がおすすめ(納期限約1ヶ月先送り・無料)
  • 帳簿・領収書は青色7年・白色5年の保存義務
  • 売上500万円以上・初めて青色申告・本業多忙なら税理士相談を推奨

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